Learning to Fly

飛ぶことを学ぶ

ライト兄弟が『キティホーク』で初めて飛んだ日よりもずっと前から、人類は鳥たちと一緒に高く舞い上がり魚たちと共に水面へと飛び込むなど、歩みを超え飛ぶための方法を編み出していました。
そうした流れの中、セーリングやウォータースポーツの歴史において画期的だったのは「ハイドロフォイル(水中翼船)」と呼ばれるテクノロジーの導入でした。ハイドロフォイルは船底に取り付けられたフォイル(翼)を利用することによって、水上を思い通りに飛び回ることができる技術です。水を押し引きすることで、高く上昇するための推進力を得るという高度な設計は、SUPやカイトボード、ウェイクボード、あるいはセイルボートの分野でも応用されています。

『Waterlust』のクルーが『GoFoil』のフォイルを使用して、ハイドロフォイルへと変形させたボード。彼らは新作の『Sperry 7 SEAS』を履いていたため、ボードの上でも安定していました。
フォイルは現在、1851年より続く国際ヨットレース『アメリカズカップ』でもスポーツの推進を目的として採用されています。AC45クラスの選手たちは、風と水、そして波をコントロールし、水力発電技術を使って数隻のボートを水上に浮かせているのです。

ハイドロフォイルはウォータースポーツの速度を劇的に変えていますが、私たちはその仕組みをより有効活用させるべく、科学者と冒険家からなる集団『Waterlust』のクルーをマイアミへと派遣しました。ハイドロフォイル搭載のSUPを用いることで、彼らのチームは水上を飛ぶことに挑戦できただけでなく、『Sperry 7 SEAS』を着用しながら、風と波の上を浮かぶ不思議な感覚を味わうことができたのです。

彼らの冒険の記録を、ビデオとフォトギャラリーでチェックしよう!


ハイドロフォイルはボードの表面をわずかに持ち上げることによって水の抵抗力を軽減させ、波の下でリフトを作りボードが前進する力を支えてくれます。上の写真は、ボートに乗ってジェナ・キャスターが水上を飛んでいる様子。

スピード、バランス、そして頑丈な足場は、ハイドロフォイルの上で立ち続ける際に不可欠。しっかりポジションに立たないと、フォイルが自分の体を水上に持ち上げてくれないことをクルーはすぐに体感しました。

『Waterlust』クルーがフォイルの力を学ぶ上で着用していた『Sperry 7 SEAS』。そのトラクション・ポッド、排水ポッド、さらに速乾性のメッシュは、彼らのフォイル体験の大きな手助けになったようです。

また、『Waterlust』のチームは、海洋生物学者であり博士課程にいる集団的知性として、Odysseyの舞台裏を撮影しました。
それはハイドロフォイルを使って水上をどうやって飛ぶことができるのか? というノウハウを説明するストーリーであるとともに、マイアミ大学の博士課程学生でもある『Waterlust』のクルー、パトリック・リーンが詳細を解説してくれています。

ハイドロフォイルの裏にある科学についてもっと知りたければ、下のビデオをチェック!


2017年6月22日

ADVENTURES OF THE CREW

クルー達の冒険