探検の精神を尊重して、Sperryはジェシカ・マスリン、ジョシュ・デュボン、ニック・デュボン、そしてテス・クックの4名とパシフィック・ノースウェスト(太平洋岸北西部)を舞台としたOdysseyのパートナーシップを組みました。ジェシカはクリエイティヴ・ディレクター兼アーティストで、ジョシュはディレクター/ミュージシャンでありながら、常軌を逸した冒険家。ニックはライター兼フォトグラファーで、テスもまたファイン・アートと写真を得意とするクリエイターです。
Written by ジェシカ・マスリン
私たちは、マップとざっくりとしたスケジュール、そしてSperryのシューズや洋服が入った少量の荷物を車に詰め込んで、Odysseyの旅へと出発しました。旅中に何が起こり私たちにどんな感動をもたらすのか、この時の私たちはまだ知る由もありませんでした。
初めて訪れたパシフィック・ノースウェストの海岸では、道中で出会うすてきな人々や土地をはじめ、アメリカの知られざるマイクロカルチャーを発見することができました。
北へ進み、徐々に日常からはなれていくにつれ、「この経験に身を任せてみよう」という想いが私たちの共通認識として浮かび上がりました。ひとつ目の滞在地となったサンフランシスコでは、波が打ち寄せるたびに幻想的なサウンドを奏でることで有名なスポット『The Wave Organ』を訪れました。そこはまさに自然界のアート・インスタレーションと言える場所でした。動きは小さくとも強い力が、音を生み出す瞬間――いつでも何においても、何かが生まれる瞬間は、かけがえのないものです。
風を操るという貴重な体験ができるこの崖。私たちはパラグライダー用のハーネスに身を包み、切り立った崖を駆け上がり、地平線に向かってまっすぐと飛び込みました! すると、吹き荒れる風がやって来て、私たちを青い海の上空まで連れ去っていったのです。その後、4人は高台に集まって過去の飛行機体験談に花を咲かせることになります。